妊婦さんへ サイトメガロウィルス感染に注意を ②

2020年09月09日

先天性サイロメガロウィルス感染症の聴覚障害

妊婦さんがサイトメガロウィルス感染の免疫を持っているのか、現在感染しているのかは、抗体検査をすることで判断します。現在、検査を実施する施設は増えているようですが、全例には行われていないようです。

耳鼻咽喉科開業医では、全身合併症がないタイプの非症候性の患者さんを診察することがあります。非症候性の場合、難聴がないか慎重に観察していかないといけないです。しかし、大規模なデータはなく、はっきりしたことはわかっておりません。

非症候性の難聴について

難聴のタイプ

 両側性 50-62 %

 片側性 9 %

難聴の程度

 軽症から重度難聴まで様々

 成長過程で変動が見られることがあります

  思春期までは聴力が悪化していく可能性があります。

診断

 出生後にABRといわれる脳波検査で、聴覚障害を判断しますが、正確な聴覚の評価はある程度年齢が大きくならないとわかりません。

治療

 補聴器か人工内耳になります。

 訓練が必要ですが、がんばって訓練すれば、しっかり聞こえるようになります。

参考文献

守本倫子 胎生期感染による先天性難聴 JOHNS 2018

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